まず、確認として厚生年金基金の年金には、厚生年金の代行部分である基本部分と、基金独自の上乗せ分である「加算部分」の2つがあります。
一定の加入期間を満たさずに、退職等で厚生年金基金を脱退した人を、中途脱退者といいますが、中途脱退者の年金の基本部分は、厚生年金基金連合会に年金原資が移換され、将来基本年金として厚生年金基金連合会から支給されます。
加算部分については、一定以上の加入期間が必要になりますが、受給資格のある人は「退職一時金」として一度にもらうか、将来、「基本加算年金」として厚生年金基金連合会から受け取るかを選択することができます。
相談者がおっしゃってみえるのは、この加算部分のことです。
ですから、どちらを選択しても、将来の老齢年金(基本年金)の額には影響はありません。この加算部分の掛金はすべて会社が負担しているからです(毎月、給与から天引きされていた基金の掛金は、将来の老齢年金(基本年金)に使われます)。
さて、ようやく本題に入りますが、金額としては、終身年金として支払われる基本加算年金のほうがトータルで考えれば大きくなると思います(もちろん、ある程度長生きすることが前提ですが)。
ただ、年金がもらえるようになるのは、30年以上先のはなしですので、その頃にはどのような制度になっているかが分からないという不安点もあります。
一方、退職一時金は、すぐに受け取ることが可能ですが、その金額は、数万円程度で決して多くはありません。
私のほうから、どちらがいいとは言えませんが、上記のようなことをふまえて決められはいかがでしょうか。