脱退一時金について

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年金相談37

私の主人は、マレーシア国籍を持ち、留学のために日本へやってきて、現在はそのまま日本企業に就職しています。あと6・7年後には家族でマレーシアに帰ることを予定しています。主人は1992年の4月から厚生年金を払っています。マレーシア移住後も年金はもらえるのでしょうか。またその手続きはどのようなことが必要になるのでしょうか。教えてください。(2003.10.1掲載)

回答37

例えば今後、7年間日本で働いてからマレーシアに帰国した場合、ご主人様の厚生年金加入期間は、約17年となり、老齢厚生年金及び老齢基礎年金を受給するための要件である加入期間25年を満たすことができないため、将来年金を受給することができません。
  そのため、そのままでは、今までの保険料が全く無駄になってしまうので、年金制度には「脱退一時金」という制度があります。これは、厚生年金保険の加入期間が6か月以上あり、老齢基礎年金の受給資格のない外国人が、日本を離れることとなった場合に、帰国後2年以内に請求することで受給できます。

問題は、いくらもらえるかということですが、支給額は、厚生年金保険の被保険者期間に応じて次のようになっています(総報酬制導入前)。
           被保険者期間           支給額
       6ヶ月以上12ヶ月未満     平均標準報酬月額×0.5
      12ヶ月以上18ヶ月未満     平均標準報酬月額×1.0
       18ヶ月以上24ヶ月未満     平均標準報酬月額×1.5
      24ヶ月以上30ヶ月未満     平均標準報酬月額×2.0
      30ヶ月以上36ヶ月未満     平均標準報酬月額×2.5
      36ヶ月以上           平均標準報酬月額×3.0

上記をみて頂ければわかるように36ヶ月以上は、だいたい月額給与の3ヶ月分になっています。これが上限なのです。10年以上厚生年金に加入しても年金の受給資格を満たしていなければ、給料の3ヶ月分しか戻ってこないことになるのです。ですから、相談者のご主人様の場合、年金についてはかなり「損」してしまうことになります。

※相談に対する回答は掲載日当時の法令に基づいております。その後の法改正に対応するものではありません。内容には万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。万一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当方は一切責任を負いかねます。

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